少しのことで違い歴然!美味しい紅茶の入れ方教えます 少しのことで違い歴然!美味しい紅茶の入れ方教えます

美味しい紅茶を飲みたくて、パッケージに書いてある通りに丁寧に入れたのに・・・ムム?なんだかやけに渋い、口の中がザラザラする。3分待ったら、濃くなりすぎて苦い・・・
そんな経験はありませんか?

ティーサロンでいただくような美味しい紅茶を、お家で手軽に楽しめたらうれしいですよね。
難しそうに思いますが、コツをおさえれば意外とカンタンに、誰でも美味しい紅茶を入れられます。

教えてくれたのは、紅茶教室・スシーラティー代表の吉田直子さん。今回は、美味しい紅茶の入れ方、ティーバッグを美味しく入れるコツなどをわかりやすく教えていただきました。

吉田 直子さん

【教えてくれた人】
紅茶教室Suciela Tea【スシーラ・ティー】代表、ティーライフコーディネーター 吉田直子さん

【プロフィール】
紅茶に魅せられ2000年から1年間、紅茶を学ぶためイギリスに留学。帰国後、紅茶教室【スシーラティー】をスタート。 スリランカ、インドで現地の紅茶工場や茶畑などをめぐり、イギリスとはまた異なる紅茶の世界を学ぶ。 2007年にはスリランカに茶園を購入し、「Suciela Tea Garden」と命名。現在は兵庫県の西宮校と東京世田谷校の2ヵ所を中心に、紅茶教室を定期的に開催。世界の産地で吸収してきた知識を生かし、紅茶から広がる豊かなライフスタイルを提案中。

紅茶教室 Suciela Tea【スシーラ・ティー】ホームページ

美味しい紅茶を入れるコツと手順

Step1:水道水をやかんに汲む

「使うお水は、ペットボトルやポット型の浄水器のお水は不適切。水道水か、蛇口型や据え置き型浄水器のお水を使いましょう」と吉田さん。
え?!水道水で良いんですか?意外です・・・。

「汲みたてのお水には空気がたくさん含まれているんです。よく、花瓶のお花の茎の部分に小さい空気の粒がくっついていますよね。あれと同じように、茶葉に細かい空気の粒がくっつくことで茶葉がジャンピング※を始めるので、水に空気が含まれているかどうかが大事。

汲んでから時間が経つと、その空気が抜けてしまうんですね。日本は本当にいいお水ですから、やかんに新鮮な水をジャーって注ぐのが一番!」
なるほど。これからは自信をもって、水道水で紅茶を入れることにします!

※ ジャンピングとは:
紅茶の葉に熱湯を注いだときに、ポットの中で茶葉が見せる上下の動きのこと。これにより茶葉の一枚いちまいがしっかりと開き、成分がよく溶け出して、美味しい紅茶になる

Step2:お湯の温度は高く!

「美味しい紅茶を入れるには、お湯の温度を高くすることが大切です」と吉田さん。
「紅茶を美味しく抽出するのに適した温度は、95℃以上。というのは、紅茶の風味を構成する大切な成分であるタンニン(ポリフェノールの一種、カテキン)が溶け出してくるのが95℃以上だからなんです。

カフェインは80℃で良く出てくるので、95℃以下の温度だと、カフェインばかりが強く出てエグミのある紅茶になってしまいます。
逆に95℃以上のお湯なら、カフェインも出ますがタンニンもしっかり出るため、バランスが良くなって美味しい紅茶になるんです」
なんと!だから私たちがいつも入れていた紅茶は苦かったのか・・・と一同ここで深く納得。

「実はお湯というのは、ちょっと沸かしたくらいでは95℃まで熱くならないんですよ。
沸き始めがだいたい93℃、グラグラに煮え立っているときでも98℃程度で、100℃にはなりません。ですからしっかり沸かしておかないと、ポットの中でタンニンが出る温度にならない。
ボコボコと沸騰してから30秒くらい、そのまま我慢してください。IHの場合はもう少し長めに。
それでやっと98℃くらいになります。そうしたら、冷めないように手早くポットに注ぎます」

Step3:蒸らし中は、お湯の温度を高いままキープ

「高い温度で抽出するために、事前にポットを温めておきます。お湯を入れたらポットを揺らして全体にお湯を回し、いったんお湯を捨て、茶葉を入れます。 そこへグラグラに湧いたお湯を一気に注ぎ入れたら、茶葉がジャンピングを始めます。葉っぱが下から上がってきていますよね。

今日は大きな葉っぱなので5分ほど蒸らしていきます。軽い味が好きなら短めに、重い味が好きなら長めに。これはお好みでいいですよ。
ただこの間にもどんどんお湯が冷めてしまうので、ティーコジー(ポットにかぶせる保温用のカバー)で覆って保温してあげるといいですね」

ティーバッグの紅茶を美味しく入れるコツ

「ティーバッグがポットで入れる紅茶と違うのは、茶葉の形状。葉の形が残ったリーフティーはティーバッグにするには不向きなんですね。あとは、ティーバッグだと入っている茶葉の量が少ないことが多いので、私は1杯に2個くらい使うこともあります。

違いはその程度で、ティーバッグでももちろん、紅茶を美味しく入れることはできますよ。ポットの用意や茶葉の処理が面倒だからといって飲まないくらいなら、ティーバッグをどんどん活用して、紅茶を楽しんでもらいたいですね」
と言いながら、何気なくササっとティーバッグで紅茶を入れてくださる吉田さん。流れるような動きで、あっという間にカップにお皿で蓋がかぶせられました。

ポイントは、カップを温めておくこと、お湯をしっかり沸かすことなど、ポットと同じでとにかくお湯の熱を冷めさせないことだけなのだそう。カップに先にお湯を入れ、あとからティーバッグをサッと入れたら、カップに蓋をかぶせて待つだけです。

所定の時間が経ったら、ティーバッグを数回振って取り出します。味見をさせてもらうと、「あれ!美味しい〜!」
香りも味もしっかりしていてコクがあるのに、嫌な渋さはまったくないんです。ポットで入れた紅茶と飲み比べてもわからないほど美味しかったことに、一同びっくりしました!

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