ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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ツマガリ社長について

講演内容

オンリーワンを目指して-こだわりの経営戦略-「キーワードは人間味〜小さなお店の大きなブランド戦略」神戸市産業振興財団主催講演会

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【質疑応答】

Q:実技でたたき上げてきた社長と二代目にギャップがあると思いますが、今後、「ツマガリ」のブランドをどのように縦続させていくのですか。

A:僕は、今まで自然のまま、あるがままに経営してきたんですが、余り先を意識しすぎると、息子がギクシャクして、「お父さん、僕もう継がない」と言うんですよ。ですから、娘2人に息子が1人なんですが、お菓子を愛してやってくれる人にお願いしたいんやけど、それが使命ですよね。できれば自分の息子にお願いしたいと言うと、重荷に感じる。いま息子を日本で一番厳しい福岡に修行に行かせてるんです。そしたら自信がなくなったり、あがったり、落ち込んだりで、僕に電話がくるときは「やめたい」と。かかってこないときは調子がいいんですよ。これだけはままならないと言うか難しいですね。

僕としては土台づくりとして、浮き沈みがないように一か所のお客様を集めるのではなくて、遠くからの売上を上げたかった。近くに同業他社のライバルを作らないような経営をしたかったんです。色々なところからお客様が来てくださって、売上を上げる。そして、売上が上がったら川の畔のいいところに菓子工房をつくりたいんです。お菓子をつくるには、街中とかパチンコ屋の隣でやると感性が鈍ってさて、ただの労働になってしまう。従業員が作業をしていても、窓から緑が見える仕事場がお菓子づくりには大事なんですね。

話しがそれましたが、自然と継ぎたいと言わせる魅力がある会社にするのが一番いいんじゃないかなと思います。利益を出し続けて、そしてお客様に還元して、社員に還元して、養護学校の子供たちも働けるような。そういった子供たちが働きやすい仕事場をつくったり。大きな工場にするとその子たちが圧倒されますから、小さな工房をつくって、働きやすいように小グループ制にしてあげているんですが。そういった子供たちが働いて、いいリーダーが育って、後を継いでくれるのではないかと思っているのですがね。

経営理念の本筋は「優しさ」だと思うんです。冷たい会社は一時的に成功するかも知れませんが、皆いなくなると思うんです。あったかみと愛情がある会社でないとだめです。あったかみがあれば、息子もやはり家がいいなと思って、継いでくれるのではないかと思っています。

Q:社員教育は、どのようにされているのですか。

A:キチッと訓示を述べるとか、ミーティングをして自分の経営理念を伝えるといったことはしていません。会議はあくまでも情報交換で簡単にすませます。あとは私が行動でみせるだけです。蛙の子は蛙で、そういう環境があったら、自分のやることを横で見ていたら全部が伝わるはずです。だから大きな工場ではなく、小さな工房をいくつも持って、自分の手のひらサイズで従業員の方とコミュニケーションをとっています。

各店から報告書を書いてきますが、報告書は店長ではなくアルバイトが書いてます。店長になると少しヒネリが入ってきますが、アルバイトだったらやめても平気やから、良かったこと、悪かったこと何でも書いてくる。苦情の欄があるでしょう。すると書かないといけないから必ず書く。不手際があったことは全部書く。するとやり変える。一番の報告はアルバイトに限る。側近は書かない方がいい。側近は社長がそばにいて、手を握って よくみて可愛がってネジまく。一番末端の連中の話しをよく聞くことが大事だと思う。ミミズでもエビでも先っちょで方向を変えるわけだから、会社だったらそれがアルバイトですよ。アルバイトの言うことをよく聞くことが一番いいと思う。お客さんにボロクソに言われた話し、それをそのまま書いてくれるのが一番いいんですよ。改良するには一番いい方法や。

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