ケーキハウス・ツマガリ:甲陽園のお菓子工房

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ツマガリ社長について

講演内容

オンリーワンを目指して-こだわりの経営戦略-「キーワードは人間味〜小さなお店の大きなブランド戦略」神戸市産業振興財団主催講演会

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ワープ戦略

僕はコンピューターはできないんですが、店の3階にはITの秘密の部屋があり10数人おります。コンピューターで全国から注文をいただいています。でもITやってるけれども、急にソフトをやってもだめです。ハードから入らないと。電話が掛かってきたらパッパッパッと、以前に何を買っていただいたか瞬時にわかる。半年前に買ったものがわかる。

「以前、こんな商品を買っているから、今回はこれを買えば」とサービスができる。色々なことをクリアーしていって、将来は店がなくても商売ができる。販売員がいなくても商売ができるようにしたい。そうなると、本当のお菓子づくりをして日本中に広めることができるんです。

お陰様で宅急便では、酒屋さんを抜いて取扱高はナンバーワンです。小さな店が月に500〜600万円の宅急使の手数料を払ってます。それも通常料金の半額以下です。宅急使もランクが上がってくると特別扱いの店にしてくれます。そのうちに1/3ぐらいになると思います。宅急便屋さんが、デリバリーから代金の回収まで全部やってくれますから、ありがたいことです。これが販売額が10億、20億円になったときにもソフトをつくっていると大丈夫。これを「ワープ戦略」と言っています。自分がつくったお菓子が北海道まで行くんですから。商品が勝手に飛んで行くんです。それも今日つくって明日届くんですよ。こんな凄いことないですよね。これを成功させれば大丈夫だと思ってやり続けているんです。

甲陽園と「人間味」

そして、注文を沢山いただくためにはどうしたらいいか。比叡山延暦寺と弘法大師の商法を取り入れています。弘法大師さんは高野山の真言密教ですが、最澄の延暦寺は修行僧を育てるところ。商売のうまいのは弘法大師さんからいただいて、社員教育は最澄の延暦寺商法がいいなと思ったんです。昔、嫁さんに延暦寺に連れていってくれと言うて行ったんですが、延暦寺を探してもないんです。山が全部延暦寺なんです。修行堂なんですね。そこで雲水が行ったり来たりするんです。雲水たちが玉砂利のところを入っていくのは神々しくていいなと思いました。

比叡山の雲水と同じように、甲陽園も白い服を着た連中が行ったり来たりしたらいい感じになるなと思ったんです。大きな工場でしたら渡り廊下を通って、廊下に黄色の動線が引かれているだけで、何かロマンを感じない。

でも甲陽園の街を職人が行ったり来たり、販売員が行ったり来たりして、お客さんと言葉を交わし、近所付き合いもし、それがお陰横丁じゃないですが、絵になる。そうなると甲陽園そのものを劇画化してやろうかなと。

甲陽園そのものをストーリ−化したらどうだろうと。そう言うと、商店街の人に「お前は甲陽園を乗っ取る気か」と言われました。乗っ取る気はないけれど、いただきたい。

「いただく」と「乗っ取る」は違うから、甲陽園を日本国中に広めていくんです。お菓子工房から甲陽園を広めていく。「花とお菓子」そして「豊かな人間性」、これをテーマにお客さんに喜んでもらうんです。
私どもの社訓というか理念は「人間味」。人それぞれに味があるがごとくお菓子にも味があります。それぞれの味を生かし続けたいというのが、僕の考え方なんです。僕は学校は出とらんですが、この理念という言葉を追求する質なんですよ。

店というものは根付かないかん。ホンダの本社の所在地は鈴鹿ですが、あんまり知られていない。トヨタはどこか、愛知県の豊田市です。誰もが知っている。根が生えてる。しっかりと根を生やしている。経営というのはしっかりと根をはやしてこそ認知されるんです。

「赤福」はどこやと思います。お陰横丁ですが、もっととてつもなく欲の深い人で、「伊勢神宮か赤福か、赤福か伊勢神宮か」と言われるぐらいで、あの人は伊勢を乗っ取ろうとしている。僕もあやかりたい。伊勢に行って赤福を買って帰らないと、伊勢にいった気がしないんです。鶴橋で赤福を買ってきても、「伊勢に行ってきたの」と言われる。それぐらい伊勢神宮に馴染んでいて、僕もそれにあやかりたいと思ってるんです。

自分は甲陽園をもっと追求して、歴史を学んで70年前の写真など現在と過去を載せた本を作って、その本の下にお菓子を詰め込もうかなと思っています。甲陽園の歴史をひもとくと甲陽園のお菓子があるように、ネーミングとストーリーと歴史とを融合させてやっていきたいんです。

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